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Manufacturer: 文芸春秋
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 単行本 EAN: 9784163268804 ISBN: 4163268804 Label: 文芸春秋 Manufacturer: 文芸春秋 Number Of Pages: 146 Publication Date: 2008-01 Publisher: 文芸春秋 Studio: 文芸春秋
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: 老処女に体中痛くなる コメント: この文章で芥川賞候補とは驚愕であるぅ〜。。。何も面白くない。
常に奔走するワンちゃん、、、とても哀れに思えた。ただ、お姑さんと仲良くやっている、
田舎に溶け込んでいる姿は微笑ましい。
それより、この本に収録されている「老処女」の方が、大変気になった。
つまらないを通り越して嫌悪感でいっぱいで、読むのをやめたい、やめたい、やめたいと
思いながら、苦痛で体中に痛みを感じながらも、根性で読んだ(笑)。
45歳で、処女で、男性との交際歴もなく、子宮筋腫だというのに手術も受けず、
目が合ったというだけの先生に、「白馬の王子様」「運命の人」だと思い込み、
思い込むのは勝手だが、相手も、自分に運命を感じているという全く根拠のない自信、
思い込み、そして、まだこれからでも子供を産もうと、産めると思ってる。
(誤解しないで頂きたいが、45歳だから子供が産めないというのではなく、
なんの経験もなしに、しかも筋腫の手術も放置しといて、決まった相手がいるわけでも
ないのに、という意味である)。
あきれた話である。こんなバカバカしい話につき合わされているのがとても苦痛だった。
真剣に「相手も運命感じてるの」などという相談を受けた主人公のお友達、否定すると
「何故信じてくれないの?!」って、電話もしたことがなければ、デートもした事も
誘われたこともないのに、目があったというだけで、相手も運命感じてるなんて話を
誰が相手にしようか…?
私の知人でも、この根拠のない思い込みをする女性がかつていたので、余計に
気持ち悪くなった。
これは、ユーモアとして笑い飛ばさなければいけないのかね…?無理だな…。
しかし、嫌悪感という存在で強く印象に残った作品である(不名誉ながら…)(苦笑)。
評価:      概要: ワンちゃんの懐の深さ コメント: 芥川賞を受賞した著者の、(受賞前の)最初の作品。
芥川賞受賞作は、天安門事件という中国の歴史的な事件をとりいれ、しかも主人公は男に設定しているが、ワンちゃんのほうが、主人公も女で、中国での生活に絶望して、日本の嫁不足のさえない男性に嫁いできた再婚女性ということで、より著者の心情には近いものであると思われます。
この作品には、ワンちゃんの運命は、決して恵ぐまれていません。中国男性との最初の結婚はやぶれ、日本人の再婚相手とも心が通っていない。しかし、そんな中、ワンちゃんは、嫁の来てのない日本人男性に中国花嫁をあっせんすることをビジネスとして、たくましく生き抜きます。
日本人とのしゅうととの心の通い合い、日本人の別の男性との淡い恋などもあります。
また、中国の田舎(といっていいと思います)の、日本に行こうとする薄幸の女性たちのおかれている事情なども描かれ、興味ふかいです。
著者は、日本で中国人向け新聞社に勤め、お茶の水女子大で日本語を学んだ、知的な女性で、日本で結婚し子供もいるようです。その点は、ワンちゃん=著者ではありませんが、著者の、人間たちの幸不幸を、長い時間のなかで見守って、受け入れる懐の深さというか、泰然とした優しい風格といったものが、この小説の最大の魅力のように思えます。
日本語の力とか、小説技法では、「同人誌並み」との批判もありますが、著者の持つ可能性が散りばめられた、興味深い小品だと思います。
著者の漢語の教養と、日本語のまじった、面白い比喩なども読んでいて、興味深いものがあります。
評価:      概要: 両国の文化交流を活性化して日中を結ぶ架け橋になれば良いなと思います。 コメント: 日本で暮らす中国人女性が日本語で書いて初めて文學界新人賞を受賞し、芥川賞候補にもなった表題作他全2編の中編小説を収めた作品集です。著者は1987年に留学生として来日されてから20年になられ、細かい部分では間違いもあるらしいですが私は全然気にならず非常に文章が達者だなという感想を持ちました。2編の作品に共通するのは、著者の境遇と同じく中国から日本へ移住した女性像を描いている点です。世代は変わり過去の戦争の影など微塵も感じられず自然に両国間で縁談によって結ばれる男女の姿が描かれています。面白く感じたのは、中国の名前に託した親から子への思いで、王愛勤は「よく働く」の意味で、万時嬉には「何時の時でも喜ぶ」という願いが込められています。表題作『ワンちゃん』:中国で結婚に失敗して離婚したがお金目当てにつきまとう前夫から逃げるように日本の四国の農村に嫁いで暮らすワンちゃんは、老齢の姑の面倒を見ながら、中国で日中のお見合いツアーを企画する。日本でも無口で感情を出さない夫と暮らす羽目になったワンちゃんは、男運が悪いとしかいいようがなく、性分なのか他人の幸福の縁を取り持つ役回りとなるのだ。『老処女』:二十五歳で日本の大学に入学し、ひたすら博士号を目指して苦労して果たせず何時の間にか二十年が経とうとしている万時嬉は老処女とあだ名されるオールド・ミスである。一時は否定していた家庭と学問の道を両立させた旧友と再会して時嬉は一転して羨ましくなり、お化粧で変身し日本のバツイチの人気中年教師に狙いを定めて恋の道に走る。自分には五のつく年に幸運が訪れるという信念を胸に抱きながら。
ワンちゃんと時嬉はタイプが違いますが、それぞれ信念を持って生きてきた逞しさがありますので、物語が終わってもきっと挫けずに頑張って行くでしょう。願わくば著者のユーモラスな小説が口火となって両国の文化交流が活性化し日中を結ぶ架け橋になれば良いなと思います。
評価:      概要: ここは何処?私はだれ? コメント: 「ワンちゃん」が芥川賞候補に挙がったが、同時収録の「老処女」の方が作品としては
まとまっていると感じた。
街、ファッション、風俗、ここ十数年の韓国の変化にも驚いたが、中国のそれはもっと急激に見える。
そして、何より大きなものは人々の意識の変化だろう。
「老処女」では日本に長期留学しているうちに近代化の波に乗り遅れた中国人女性が、
日本にも中国にも居場所をみつけられなくなる様を淡々とした筆致で切り取っている。
一方、「ワンちゃん」では日本の農村部に嫁ぐ中国人女性の生活を、これまたリアルに描き出した。
いずれも共通しているのは、国から、故郷から、自分の本来いるべきだった場所/人生から
はぐれてしまった女性ということかもしれない。
おそらく著者自身を投影した部分もあるのだろう。
芥川賞の選評でも多くの選者が指摘しているように、日本語表現に多少の齟齬があるのは
確かだが、内容は興味深い。
評価:      概要: 「新渡日」文学の予感 コメント: お薦めの小説です。
留学生として来日されて、20年ほどになる中国出身の女性が日本語で書いた作品です。
昨年、文學界新人賞に選ばれ、今年の1月には芥川賞の候補にもなったので、ご存知の方もあると思います。
内容は中国人の花嫁を日本の男性に紹介する事業を始めた中国人女性の半生記です。自身も同じような立場で来日したという経歴をもっています。詳しい内容は読んでからのお楽しみということにしましょう。
一言で言って、古いタイプの小説です。しかし、胸を打つものは普遍であるということも事実です。私は、1980年代に、「黄色い大地」「紅いコーリャン」等の中国映画に魅せられた時代を思い出しました。なぜ、あの時代、これらの中国映画が心に響いたのか。それは、私たちが、日本の映画が失ったものをこれらの中国映画に求め、そして、見つけていたからです。人生を正面から見つめる、人生を正面から描く、そんな普通のことを、日本映画は忘れていたからだと思います。
この小説も同じです。日本の小説に描かれることの少なくなった、人の人生がここにはあります。私たちは「人生」を読みたい。ともに生きたい、味わいたいという気持ちを持っています。それに応えてくれる作品です。
一時期「在日」の文学が盛んだったことがありました。(今も活躍されている皆さん、ごめんなさい)この楊逸さんの登場は、「新渡日」の文学の到来を予見させます。まだまだ書くべき素材を持っている人だと思います。これからの作品にも期待がもてます。
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