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死因不明社会 (ブルーバックス 1578)

死因不明社会 (ブルーバックス 1578)
定価: ¥ 945
価格: ¥ 945
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Manufacturer: 講談社
カスタマーのおすすめ度: Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5

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Binding: 新書
EAN: 9784062575782
ISBN: 4062575787
Label: 講談社
Manufacturer: 講談社
Number Of Pages: 278
Publication Date: 2007-11-21
Publisher: 講談社
Studio: 講談社

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Editorial Reviews:



スポットライトレビュー:

評価: Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
概要: 臨床現場の曖昧
コメント: 1.医学部を卒業して医者になる。
2.患者を担当する。
3.診断・治療を行う。
4.担当した患者さんが亡くなる。
5.死因を究明する。
6.最善の医療ができたのか反省する。
臨床医は2−6を繰り返しているわけです。
卒業して間もない時は5や6がズッシリとのしかかって来ますが、
2−6を繰り返していると、だんだん5・6が疎(おろそ)かになります。
疎かになった指導医に教わった研修医が疎かになるもの時間の問題です。

本書は社会的・文化的・宗教的背景と相まって「死因」を曖昧にしてきた
臨床の「虚」を突く1冊と言えるでしょう。
誠実に臨床を行い、誠実に患者さんの死と向き合うほど、
どの1人の死も無駄にできないという思いは募ります。
それを科学的に実現できる手段(AI)はあります。
しかし、問題はやはり「金」(財源)なのでしょうね。
エンターテイメント(楽)には大枚をはたくが、
病気や死・死因究明(苦)には金をかけたくない
という「風潮」をどうにかせねばならないでしょう。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 著者の主張がよく分かります
コメント: 要点以下の通り
○死因解明のため解剖がなされるのは遺体の2%台。それほど少ないのは、遺族が遺体損壊を嫌う、忙しい医師にとって手間と時間がかかる、費用も出ない等
○日本における年間死亡者は100万人くらい。そのうち交通事故を除く変死体が15万体。このうち司法解剖、行政解剖されるのがそれぞれ5000体、8500体、で解剖率9%。これでは、死因不明のまま闇に葬られるのが沢山でてくる。
○解剖には4つの種類がある。強制力のある(1)司法解剖(2)監察医による行政解剖(5大都市にしか監察医はいない)、強制力がなく遺族の同意が必要な(3)通常の行政解剖(4)病理解剖
○死亡の診断には検案(体の外面からの判断で体表検査)と解剖がある。検視とは検事・警官が行う体表検査、検案(=検死)は医師が行う。
○著者の提案は、死因不明社会をなくしたり、また死体等の画像、解剖結果のデータベースを増やして正しい死因や治療効果を把握することで医療の向上に寄与するAi(autopsy imaging)が是非必要とするもの。AiはMRIやヘリカルCT超音波などによる死体画像で遺族の抵抗感や病院の負担、手間が小さい。
○死因究明のため死亡時医学検索という概念を導入し、検案⇒Ai⇒解剖という流れにする。Aiまでは全遺体に対して行い、解剖は必要な数、部位に絞り込む。
○厚労省や医学会のお偉方はAi導入に反対だったが、やっと千葉大学医学部にAiセンターが設置され、医学界にも賛同する者が増えてきた。



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概要: 面白い!
コメント: autopsy imaging(Ai)すなわち死後の画像診断に関して書かれた本である。
剖検(解剖)率の低下は日本のシステムの問題、すなわち厚労省の怠慢のためであると喝破している。
死因をきちんと調べることは個人の権利を守ることにつながる。
世界一CT/MRIが普及している日本ではまさにAiは今後の死因解明に最適な方法で、現在進んでいる医療事故調査委員会のあり方にもかかわって生くる検査といえる。
病理学会、法医学会の対立、厚労省の不作為などさすが著者の筆力は確かである。
重たいテーマであるが面白く読めた。お勧めである。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 「Ai=医師の本懐」〜厚労省への挑戦状
コメント: 「チーム・バチスタの栄光」で著名な海堂氏が本業の医療問題に取り組んだ力作。昔から「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う。医療にとって敵とは"死"である。だからこそ「解剖」が必要なのに、現代の日本では解剖率が2%と言う驚くべき数字だと述べる。殆どが原因不明死なのだ。私はここまで読んで、例の相撲部屋の事件を思い出してしまった。これでは犯罪の隠蔽に繋がり、病人の場合には死因の係争と言った問題も引き起こす。一方、解剖は死体を損壊するので遺族の反発を招き易いという問題もある。著者はこの解決法として「死亡時医学検索」と言うパラダイムを提案する。難しい概念ではなく、死亡時に解剖を含めた死因の探求を行なうという事である。その中核は従来の「体表検索→解剖」の間に「Ai」と呼ばれる死体の画像診断(CT/MRI)を置く事である。Aiは解剖の対立概念ではなく、補助手段である。遺体にも優しい。診断ノウハウの蓄積・共有化も可能である。更に医療の「無監査」状態の防止役も務める。素人目にも素晴らしく映る。

そして、このAiに対する診断料を国家予算に組み込むだけで「死因不明社会」は著しく改善されると主張する。費用面だけがネックなのだ。このAiの知名度を上げるために「チーム・バチスタ」を書いたと著者は告白する。しかし、解剖にも司法解剖(警察庁)、行政解剖(地方自治体)、病理解剖(厚労省)と各々管轄が別の三種類あって、病理解剖には国から補助が出ない事は初めて知った。これでは解剖率が低減する訳である。経済効率優先の政策のツケが回って来ているのだ。しかし、自身の天下り先の製薬会社には便宜を図り薬害問題を引き起こす癖に、肝心の基礎的医療には無関心の厚労省には呆れる他はない。

間に白鳥などの作中人物を登場させてクッションを置いているが、内容は一病理医海堂氏の憤りを込めた厚労省への挑戦状である。その心意気を高く評価したい。

評価: Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5Average rating of 2/5
概要: 作者の熱意はわかるが・・江澤先生
コメント: 病気になった場合には、患者や家族の立場としては、死後ではなく生前に画像診断でも何でも受けて原因をはっきりさせてもらいたいというのが本音だろう。
そういう意味でAI、AIと声高に主張されてもネ、という感じである。また、解剖して組織を見ないと本当の病理がわからない場合もあるだろう。
単に医者や医学界の学術的な興味からお金のかかる死体画像診断されても困る。


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