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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
定価: ¥ 735
価格: ¥ 735
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Manufacturer: 岩波書店
カスタマーのおすすめ度: Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5Average rating of 4.5/5

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Binding: 新書
EAN: 9784004311126
ISBN: 4004311128
Label: 岩波書店
Manufacturer: 岩波書店
Number Of Pages: 207
Publication Date: 2008-01
Publisher: 岩波書店
Studio: 岩波書店

関連商品

Editorial Reviews:



スポットライトレビュー:

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 日本が知っておくべきアメリカの一面
コメント: 本屋で山積みになっていたので、ふと手に取った一冊です。
内容はルポ形式になっていて読みやすく、考えるべきアメリカの現状が淡々と語られています。

アメリカが自由主義という名の政策の下に民営化や格差社会を押し進めた結果、中流の人がどう転げ落ち、そして、そういった国民を国がどう対処していったかが描かれています。

他のレビュにもある様に、確かにアメリカ全てがこうではないでしょう。
しかし、読み進めていて思うのは、一旦落ちてしまった者を、国や大企業が更にビジネスとして食い物にしていくという、救いがたく変えがたい仕組みの厳しさです。

著者は警告します。「公がダメなら民営化という発想は危険だ」と。
日本も道路公団、郵便局、社会保険庁と次々に民営化が進んでいます。

アメリカにとっては目の当たりにしている問題ですが、日本にとってはこれから先に真剣にならざるを得ない警告の一冊となるはずです。
対岸の火事とせず、まずは読んでみることをおすすめします。

評価: Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5
概要: 健康で文化的な生活を保証しない国
コメント: アメリカでは、約6000万人が一日7ドル以下(≒年間2.5万ドル)で生活しているという。実に3.0億人の人口の20%を超えている。これにはいろいろ理由があるのだが、本書では相当の分量を割いて医療費による破産にふれている。

年間200万件の個人破産のうち、約半数は医療費が原因にあるものだとされている(Census による)。病気になる ⇒ 医療費が払えなくなる ⇒ 破産する ⇒ 医療保健が高いので企業が雇ってくれず、無保険/失業が慢性化する(妻ないし夫が昼夜働いてなんとかしのぐ)、というループができている。ちなみに、無保険だと盲腸の手術で1万2000ドルかかる。出産で8000ドルかかる。それでいて、約5000万人が無保険状態だそうだ。乳幼児死亡率は先進国中最高水準で、1000人中6.3人。シンガポールは2.9人である。

貧困からの脱出口としてあげられるのが、軍隊である。(病気になると入隊もできないが、、、)。イラク戦争のため慢性的な兵士不足に悩む軍は、積極的に貧困家庭の子供をリクルートする。そのための個人情報が軍に行っていて、ある日突然携帯電話に電話がかかってくるという。軍は甘言を弄して入隊を勧める。国家の安全を守る軍が、文字通り「Safety」ネットとしても一部機能しているのであればまだ収まりがよいが、しかし入隊しても新兵の給料は1万5000ドル程度である。これではいかにも苦しく、問題の解決には至らない。ちなみに、例のアブグレイブ収容所での拷問で問題となった女性兵士もバージニアの貧困家庭の出だったらしい(これは本書ではないところから)。

ひとことで言うと、ボラティリティの大きな国である。しかし、健康で向学心も働く気もある人が貧しいというだけでみんな軍隊に行ってしまうというのはもったいない話ではないか。それじゃ北朝鮮と変わらない(北朝鮮は徴兵制だけどね)。

評価: Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
概要: 米国が抱える問題を手っ取り早く理解できる
コメント: 資本主義を金科玉条とする米国社会の矛盾を、豊富な個別事例から軽妙な筆致で説いている。筆者の表現力やまとめ方の巧さは素晴らしく、現代の米国の問題を手っ取り早く概観するにはオススメである。貧困層の肥満や社会保障制度といった分かりやすい問題から入り、医療制度と貧困、イラク戦争と貧困、と言った今日の米国の社会問題について、やや極端な例もあるのものの、分かりやすく問題点を解き明かしている。

一方で、本書は一貫して社会主義的な思想をベースに書かれているように感じられ、いわば資本主義の負の側面だけにスポットライトを当てた形になっている。また、政府や大企業に対する草の根レベルの抗議活動については触れているものの、現状を打開するための具体的な政策提言には至っていない。本書は米国で起こっていることを逸話的に理解するためには役立つし、米国の後を追う日本の将来について問題意識を高めるためにも有用だが、個別の政策へのインプリケーションのためには、よりマクロ的で冷静な議論が必要であろうと感じた。


評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 日本は同じ道を辿るのか?
コメント: 最近、堤さんは日本エッセイスト賞を取られましたね。
さて、本書は日本人が知らないであろうアメリカ経済あるいは新自由主義の裏側をこれでもかと言うほどにご自身の足を使い情報を集め描いている。

「教育」「いのち」「暮らし」という、国民に責任を負うべき政府の主要業務が「民営化」され、市場の論理で回されるようになった時、はたしてそれは「国家」と呼べるのか?と堤さんは書く。

貧困と肥満、民営化(保険、病院など)と経済難民、戦争という就職等々をまさに今からの日本が直面するであろう将来を今現在のアメリカと言うタイムマシーンで見せてくれます。

下流は太るを実証する低価格高カロリー食の学校給食、フードスタンプ制度。乳児死亡率6.3/1000の現実(病院が高くて行けない)、民間医療保険に加入していなければ手術も受けられない様な社会(盲腸手術 入院1日で243万のニューヨーク)、戦争参加による市民権の獲得、民間企業の戦争派遣事業による学生リクルート。

国民が人でなくなり「部品」となり交換可能な消耗品となった世界がアメリカであろう。生きるという言葉は「金」で代替可能なのである国。
金や技術でない所に生きる答えを見つけ出さないと日本も同じ道を辿るのであろう。
もちろん、金の使い方次第、技術の利用方法次第で流れは大きく変化するのだけれど。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 金主主義アメリカ.
コメント: 民主主義ではなく, 金主主義になったアメリカ.

貧民が, 家畜のように戦争に追い立てられていく.

資本主義の結論は, 人間という医療費やら教育費といったコストのかかる存在を排除して,
資本しか残らない社会になりそうです.


実際, アメリカに住んだことがないので, どれくらいリアルな話かは分かりません.
(映画の「スーパーサイズミー」は見ました. これはリアリティがあった)
一部の被害者にクローズアップして, 全体としているのかもしれません.
が, 面白かったです.
メディアが資本によって操作されているとすると, 実際どうなのかは知るすべはない, ということです.

日本の平均主義ともいうべきものが, 一番気楽なのかもしれません...


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